愛媛県伊予市にある、乳幼児向け手作り木のおもちゃ工房です。
手のひらは小さな森 ほんたて
木と森の話

木と森の話

木と森の話

木造の日本家屋には、先人が培った、たくさんの知恵がかくれています。

その一つが節のない柱です。 

 

木と森の話

その秘密は実は木を育てるところから始まっています。

日本では遠く弥生時代から、木を育てて木材として利用した歴史がありますが、日本人に

とって木を育てることは単に植えて成長するのを待つことではなく、その用途を考え、手間

暇をかけて成長させ、つくりあげることなのです。 

木と森の話

木と森の話

例えば節のない柱づくりに、最も欠かせない作業が”枝打ち”です。10年単位の年月を費

やし、中には70年、80年かけてようやく木材として利用できるようになるものもあります。

 ”枝打ち”は木が大人になるまでに4~5回行われます。最初は木を植えて12年頃に、

一番下の枝から、幹の太さが直径8センチくらいのところまで、枝を切り落とします。この切り

方も熟練が必要で、幹に沿ってまっすぐ平らな切り口で切り落とさないと、樹皮の巻き込みが

遅れてしまい、きれいな木材になりません。その後、成長を見ながら25年から30年くらいま

で枝打ちは続けられます。一番下の枝が地面から10メートルくらいの高さになると、木材に

した時、長さ3メートルの柱が2,3本とれるようになります。 枝打ちされた枝(節)は、やが

て樹皮に巻き込まれ、建築用の柱の寸法に製材した時には、すっかり内側に隠れてしまい、

柱の表には節の無い、きれいな表面が現れます。柱にした時には、節が表に出てこないの

ですが、同じ丸太を板にしてしまうと、とたんにたくさんの節が表面に現れてしまいます。

樹皮が枝の切り口を巻き込み、覆い隠してしまう木の特性を熟知し、その成長のサイクルま

でも計算し、利用した先人の知恵が隠された、日本の柱づくりの技がここにあります。

木遊舎の多くの製品に使われているヒノキ集成材。みなさんはどのくらい集成材のことをご存じでしょうか?
木材と一言で言っても、その種類には樹種による違い以外に、大きく分けて次の3つの違いがあります。

1.無垢材(むくざい)  
材料として使用したい大きさや広さ以上に成長した、径の太い丸太を挽き割り、
柱や板として使用する材料のことを言います。
通常1本、1枚のものを言いますが、板幅が足りない場合、接ぎ合わせ(はぎあわせ)
という技法を用い、幅方向に木材を貼り合わせ幅を広くして使うこともあります。
2.合板(ごうはん)  
比較的径の大きな丸太を”大根のかつらむき”の要領で薄くスライスし単板を作成し、
木目を直角に交差 させて厚み方向に貼り合わせた材料のことを言います。
薄くても強度があり割れにくいという特性もあります。
3.集成材(しゅうせいざい)  
径の太さに関係なく、曲がり材などの質の悪い丸太も有効に利用できる材料です。
幅、長さとも小さな木材を長さ方向に継ぎ足し、貼り合わせてつくられることから、
割れや節を取り除いた、品質の良い木材として利用することができます。
たくさんの工程を経てつくられるため、高価になるというデメリットもあります。

 

木遊舎で使用するヒノキ集成材は、手入れの行き届いていない丸太にありがちな、節や割れを人の手により細かく 選別することで、とかく敬遠されることの多い、小径木や間伐材でも有効に利用し、全体に節のない高品質な木材として 製品化されたものです。もともと集成材は製造コストが高くなることから、国産の集成材がおもちゃ業界で使われることは ほとんどありませんでしたが、木遊舎では、ヒノキ生産量日本一の愛媛県の強みを活かして、集成材を製造するすべての 工程を地元愛媛県内の各工場が受け持つことで、輸送コストを最小限に抑え、木遊舎のおもちゃを製作するための専用 サイズの材料を用意することで、工房での作業効率をUPさせるなど、考えられるすべての工夫をし、現在の製品価格を 実現しています。

現在ヒノキ集成材は木遊舎の定番アイテム10数種で使用していますが、年間の使用量を換算すると、樹齢30年程度 の丸太で約1000本にもなります。使った分だけを山にかえす循環を目指して、木遊舎ではヒノキの苗木をNPO団体に 寄付し、50年後、100年後の未来の森林のために植林事業を展開しています。